ファイナンス数学
ファイナンスにおけるリスク(続) †
ファイナンスにおける主体の期待効用は,主体の危険に関する選好
と,資産の値のばらつき
に依存することがわかりました.
特に
つまり,上に凸な効用関数をもつ,危険回避者の場合,
がリスクの測度となることが自然です.
効用関数について,
は当然成立するものとします.
確実性等価とリスク・プレミアム †
不確実な資産
に対しての評価,つまり期待効用
と同じ,効用を確実にもたらす値,つまり
をみたす,実数値を確実性等価(certainty equivalent)とよびます.
演習 †
であるとき,
の確実性等価の値
は,
となることを示してください.
をリスク・プレミアムといいます.
演習 †
図示によって,
の形状とリスク・プレミアムの大きさの関係について,研究してみましょう.
演習 †
von Nemanの期待効用仮説にもとづく選好を考えます.効用関数が$u(x)=9\sqrt{x}$とします.
- 次期に確率
で100円,確率
で90円となる危険資産のリスクプレミアムを計算しなさい.
- 次期に確率
で300円,確率
で270円となる危険資産のリスクプレミアムを計算しなさい.